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激闘 リングの覇者を目指して

激闘 リングの覇者を目指して
岩崎 大輔
激闘 リングの覇者を目指して
定価: ¥ 1,365
販売価格: ¥ 1,365
人気ランキング: 73376位
おすすめ度:
発売日: 2008-03-07
発売元: ソフトバンククリエイティブ
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

野木丈司さんという人
帯には「内藤大助、坂田健史、亀田興毅」の3人の名前が並んでいますが、本当はこの本のもう1人の主要登場人物として、野木丈司さんの名前を挙げるべきでしょう。

高校陸上部時代、あの小出監督(高橋尚子を育てたあの人です)にも将来を期待された野木さんは、高卒後は、ボクサーとしてデビュー、華々しく活躍を始めたかに見えた。しかし、ある「騒動」に巻き込まれ、彼の「ボクサー人生」は終わってしまう。

長い時が流れ、やがて、彼はトレーナーに転進する。

そして内藤選手と出会い……。

いや、人生ですね。

悪弊はびこる業界の中で、それぞれに自分の人生を生きていく人々の姿が、30代後半の俺の心に染み入ります。

取材者の矜持
この本に一貫している作者の姿勢が好ましい。
取材対象に対して、密着するけれども馴れ合わない。要は「ストイック」
なわけだが、そのスタイルがあってこそ、真っ当なボクサーや関係者
から率直な話を引っ張り出ことができたのだろう。
「興行」という側面が優先されてしまう世界で、肉体と精神を削り合う
ボクサー。それが亀田興毅であっても、読後は彼らに対する敬意が
自然とわき上がってくる好著だと思う。

ボクシング業界の仕組みをはじめて知った!
業界の慣習というのはいろいろある。ルールを破れば、罰則があるのも当然だ。けれどそのルールが間違ってたら? それでも従うのか。取材者というのは傍観者だ。だからこそ業界の外からの目線で、モノを見ることができる。いいこと、悪いことという二元論じゃなく、一般的に見てどうよ? という声を上げることは絶対に必要なことだと思う。
ボクシングにもさまざまなしがらみがあることを亀田問題で知ったが、なぜそういう問題が生まれたのかが読むとわかる。ボクシングは強い人が勝つという単純な世界ではなく、やはりおカネがものを言うらしい。そういうことは普通のスポーツ誌では書かれない。
こういう本がもっと出ることで、悪習というのは減ってくれることを願いたい。



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